【愛媛 瀬戸内ツーリング】その2
8月12日(土) 大川峰〜姫鶴平 115km
早朝5時ころ、ヒグラシの鳴き声で目が覚める。
あー、そうか。田舎に帰ってきていたんだった・・・
山からの冷気がクーラー代わりとなり、夜は快適に眠りにつくことができた。
両親が近くを散歩すると言うので、一緒についていくことにした。自分ひとりで過ごす時間なんていくらでもあるんだからね。
朝の散歩を終えたら、朝ごはん。今日も白米をおかわりした。美味しいごはんは、いくらでもお腹に入ってしまう。
さて、今日のルートの確認。
国道33から大川峰に登り、下って、姫鶴平まで登るルート。獲得標高がどれくらいになるのか楽しみだ。
フレームバッグのみ装備して、0745出発。
道の駅みかわを通りすぎて、久万川を越えたら右折。早速、登り始める。麓から約17kmの登りだ。ギアをインナーに落として、リア27Tを多用する。
山の涼しい空気と木々の葉が、暑さを和らげてくれる。
しばらく進むと視界がひらけた。
おお、遠近感のある空だ。
標高を上げていくと遠くは石鎚山、さらに西を見れば瀬戸内海まで見渡すことができた。素晴らしい眺めだ。しかも、穏やかな風。ああ、非日常って素晴らしい。車だと感じられない、この達成感。
目を閉じると、、、もう何も聞こえない。
そんな場所。
大川峰へ向かう途中、雲の切れ間から、佐多岬まで見渡すことができた。
一旦、国道494まで下って西予市に向けて、また登り始める。さすがにこれだけ天気がいいと四国カルストに向かう車が多い。ショートカットルートがあったんだけど、こちらに行かなくてよかったと後になって思った。
標高1000m付近
雲がプカプカ浮いている
なんだか空が近い。夏の空をこれでもかと、目に突きつけられる。
ここは事前に調べてあった「もみの木」というお店。高原のソフトクリームをいただく。アイスクリームなんて、滅多に食べることはしないんだけど、このロケーションなら食べたいと思った。
ソフトクリームをほうばると、口の中いっぱいに甘くて濃厚な味わいが広がった。
う、うまい、、、うますぎる
おかわりしそうだったけど、ここは我慢して先を目指す。
牛さん、放牧されて気持ちよさそうね〜。
上から降りてきたので、峠という感じはしなかったけど、とにかくここが峠らしい。この先の姫鶴平へ向かう道に目をやると、、、
おおっと、、、これは、脚を削られそうな登りでございますな、、、
馬体重80kgのおっさんには、ちょいと厳しいんではないかい??ダンシングを多用して進んでいく。すでに獲得標高は2000m近くになっていた。
時折、後方から抜き去っていくバイクが、、、この時ばかりは、バイクがうらやましかった。
乗れば、苦労することなく姫鶴平なんだろうなと思いつつペダリングしていく。
姫鶴平は、観光客で賑わっていた。
もっと静かな場所をイメージしていたけど、これはちょいと人が多い。
ふと目についた、ひとりのローディーに話かけてみた。
どうやら、この方は松山市から来たみたいで、地元の話などを聞くことができた。この先に、帰路へと繋がるちょうどいいルートがあるんだけど、どうやら通行止めになっているかもしれないと。
行って確認してみよう。
その情報をもとに、先に進んでみることにした。
目の前に広がる四国カルストが、しばらく休んでいったら?と言った。(たぶん、、、)
風はほとんどなくて穏やかな気候。
自転車を止めると無音の世界。
遠くからバイクや車が近づいてくる音が聞こえるくらい。
補給も兼ねて、シューズを脱いで石灰系の岩石に腰掛けた。
ふう、、、
何度も深呼吸して、標高1500mを堪能。
しばらくの間、四国の山々の景色を楽しんだら再出発。
真っ暗闇のトンネルを抜け、さきほどのローディーが教えてくれたルートが見えてきた。
「全面通行止め」
ありゃーやっぱりか、、、しょうがない。
来た道を戻る。またここを登るんかと思うと、身体がいつもより重く感じた。
姫鶴平を抜け、地芳峠を抜けて、ショートカットルートで一気に下っていく。
下ってみて分かった。
このショートカットルート、、、登り大変やぞ。勾配はあるし、さらに背後からは車やバイクが、はよ行け!と言わんばかりにプレッシャーをかけてくるよう。
「交通量多っ!」
思わず言ってしまった。
よかった、このルートを登りで使わなくて。
国道494まで下って、北進して国道33経由で田舎のお家へ。
〜〜〜〜〜
1430頃に田舎のお家に到着。
水浴びしてから、母親と買い出しに出かける。父親は昼間から、、、
いや、、、朝からお酒を飲んでいる。
ホントに酒好きやな。
近くの道の駅などで、職場へのお土産や娘へのプレゼントを購入。さらに、地元スーパーで夕飯の食材を購入。自分が食べるのは牛肉の赤身だ。
久しぶりに母親と二人で車内でじっくりと話ができた。こういう時間を大切に過ごさなきゃいけない。その時に父親のお酒の話になって、、、
「飲み過ぎじゃないの。」と聞くと、
「お酒を飲んでいるうちは元気だからええねん。」と、、、
なるほどね。元気のバロメーターっていうことか。父親は70歳を超えているけど、まだまだ若々しい。なるべく長く元気でいてほしい。
夕飯は、母親の手作り料理を堪能。さらに、買ってきた牛肉をほうばり、美味しいお酒を堪能。
あー、、、今日も濃厚な1日だった。2100には布団に入り、目を閉じると、今日通ったルートが目に浮かんでくる。
明日は、しまなみ海道を走るぞ!