くるくるり ポタ日記

自転車に乗って何を感じる ~No bike No life~

自走で輪島 320km

蜂によるアナフィラキシーショックで、もし仮に死んでいたら後悔していたリスト


その中の一つ、、、


まだ走ったことのない道を辿って、知らない土地へ行ってみたい


候補地はいくつかあったけれど、帰りのことを考えると輪島を選んで良かった


片道320km


ラスト100kmは暑さに苦しんだけれど、眺める景色が美しくて、ゴール後は楽しかった記憶が勝った



前日2130就寝


2330起床


2時間の仮眠で0010出発


荷物はリュックサックを一つ。その中に必要なものだけを入れた。まだ軽い。


足首に反射材、ヘルメットに赤ライト、前方を照らすライトはジェントス閃だ。


脚が軽快に回り、各務原から国道156号を経由して、郡上八幡


真っ暗闇の中、月明かりと自転車のライトを頼りに、ハンドルを切って進んでいく


深夜にもかかわらず、汗が噴き出し、ジャージはすでにベタベタ


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郡上八幡には深夜2時34分到着

ダラダラと休憩すると身体が動かなくなるので、水分補給で10分休憩


白鳥ICを通り過ぎる。こないだキャンプにきた時は車だったので、不思議な感じだ。


分水嶺公園まで標高を上げていく。深夜の道をひたすら走っていると、ふと何も考えずにペダリングしている瞬間が何度かあって、、、 


あの状態がすごくいい。何も考えずにペダリングだけ。楽しいも苦しいもない、ただ身体が動いているだけ。


午前4時、出発から3時間50分で道の駅大日岳に到着。自宅から約100km


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気温は20度。さすがに肌寒い。コーラと水で水分補給して、すぐに出発。


分水嶺公園を過ぎると、空が明るくなってきて、鳥の声がよく聞こえた。聞いたこともない鳥の声だ。


正直なところ、この辺りから疲労感を感じ始める。まだまだ先は長い。


御母衣ダムの景色にみとれていると、疲れを一瞬忘れていた。細かいアップダウンの連続を、ダンシングでスピードを落とさないように走る


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いくつものトンネルをくぐり抜けて、白川郷に着いたときには、午前6時ころ。


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白川郷を過ぎた道の駅で休憩する。

2時間に10分の割合で休憩している。

3時間の休憩時間を設けてあるので、あと2時間30分

なるべく後半に向けて残しておく

そんなことを考えながら、作ってきた卵マフィンをほうばる

胃腸が起きていない感じがするけど、食べなきゃいけない


白川郷を過ぎると、延々と続くシェード区間


車よりバイクが多かったな


南砺市に入る前の2つの丘越えが地味にきつくて、脚にくる。ここまでのaverageが27.3km/hだったから頑張ったやんかと、インナーを炸裂させる。


南砺市から高岡市に入る

地味な下り基調

気温が少しずつ上がってきているのが分かる


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氷見市に入るころには陽射しが本領発揮。ジリジリと肌が焼ける感じがしたので、サークルKで休憩

日焼け止めクリームを塗って再出発

汗が止まらない

氷見市から七尾市に向かう途中は、海岸線の気持ちいいルート、、、


のはずなのに、暑くてたまらんがや!!


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残り80km

いつもならたったの80kmなのに、この日ばかりは倍の距離に見えたで。

海岸線には家族連れが海遊びしている。おそろしく澄んだ水に飛び込む子どもを見て、、、


このまま海に突っ込みたくなった


2時間に10分の休憩が1時間に10分になった。


もうすぐ七尾市だ、、、


これだけ走ってきたのに腹が減ってきている。一歩のおまかせ定食を食べるために走るのだ。途中で目標を細分化した(笑)


七尾市に入る前の山越えが凶悪だった、、、


よっしゃああああ!


お昼ごはんや!食べるで! 


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七尾市 一歩のおまかせ定食

1200円也

このボリューム!

刺身が最高に美味しかった

明らかに鮮度が違う!たまらんがや

カツはしっかりと肉を感じるヒレカツ

ブリの照り焼きで、ごはんがすすむ



ガッツリと補給した後は穴水市へ向かう。あと少し、あと少しだ!



それにしても海岸線はアップダウンが多い。途中、ローディーとすれ違う。

一つの景色がツールド沖縄東海岸とよく似ていて、ここは沖縄なんかなと思った。


直射日光が容赦なく降り注ぐ中、やっと穴水市に到着


あと20km


ここまで300km


身体は限界ではないけど、明らかに水分を失っている。こまめに水を飲む。最後の最後で体調不良は嫌だ。


輪島市はすぐそこ


穴水市から輪島へ抜けるルートが、、、ラスボスにふさわしい


輪島市には入ったけど、喜ぶのは早かったな


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登り返しをいくつも繰り返す

300km以上走ってきて、下るだけだと思っていた心理を裏切られるのが一番きつかった。


そして、とうとう!


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輪島市に到着!

320kmは長かった

所要時間15時間


着いたときに、今まで走ってきた道のことを思い出した。


やればできるもんだなあ


やってみないとわからないもんだ


自分の脚だけで、ここまできたそ!

よっしゃああああー






朝市の開催している道を通り抜け、今回の民宿へ到着。女将さんが、とても可愛いらしい人だった。

汚れたジャージで申し訳ない。

通された部屋でお風呂の準備をして、湯船に浸かる。



あー、、、頑張ってここまできてよかったー


湯に身体を浮かべ、目を閉じると、きつかった場面ばかりがフラッシュバックする。


部屋に戻り、畳に身体を横たえる


疲れたー


クーラーの効いた部屋で、しばらく目を閉じる。


近くを散歩しようと外に出て、1時間くらい歩く。なんだか時間がゆっくりと流れている。


ビールを飲みたかったけど、それは夕飯までのお楽しみ


天然水を買って、部屋でチビチビ飲む。水分がなくなって、身体が縮んでいた。


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夕飯にて、民宿の丁重なおもてなしを受け、新鮮な海の幸をいただく。


ビールを流し込む、、、


ぷはー!たまらんがやー!!


疲れた身体には酒だ。最高だった。



夕飯後に地元の居酒屋に行き、知らないおっちゃんから地元の話を聞いて、、、さらには部屋に戻ってから飲む。


21時就寝


身体を横たえたら、すぐに意識がなくなっていた。朝まで起きることなく爆睡だった。


充実感に満ち溢れた、濃い一日だった。


輪島って、いいところやね