アナフィラキシーショック 入院
前日2200就寝、0445起床
空は快晴。気持ちよく目が覚める。
今日は昼から大事な会議があるから、まぁ走らなくてもいいかなと考えた。けれど、この青空が自分を連れ出した。
0513出発
今日は脚がよく回る。いつもの練習場に到着。
さぁ、ジョニートレーニングの開始だ。順調にメニューをこなしていく。
ところが、突然、左肩に激痛が走る。
自転車を降りて確認する、、、これはおそらくハチだ。ハチに刺された、、、
そういえば昨年も刺されたんだ。
ほんとうは、そのままトレーニングを中止して救急車を呼ぶべきだった。
誤った判断をした自分は、この激痛がトレーニングをやめる理由にはならないと考え、残りのメニューを実行した。
それは心拍が160拍以上となる高強度のメニューだった。
おそらく、ハチに刺されたのが0600ころ
トレーニング終了が0620
この時点で身体中に発疹が広がっていた。
かゆい、、、かゆすぎる。
自宅が近づくにつれ症状が重くなっていくのが分かる。
脚は痺れ始め、視界が暗くなっていく。
これは、、、やばいんではないか。と考え、自宅まで残り2kmの地点で自転車から降りて嫁に電話。ハチに刺され、発疹ができ、視界が暗いことを伝える。
「すぐに行くから!」
嫁の声は聞こえたけど、その後に気を失った。
気づいたときには救急車の中だった。
「AEDセット!」
救急隊員の声が聞こえる。
朦朧とする意識の中で、かすかに嫁と娘の声が聞こえた。
病院へ到着すると、なんかどんどん運ばれていく。
なんだか口元がモゴモゴするなぁと思ったら、酸素マスクがつけられていた。
医師が自分のところにきて、〇〇さん分かる!と言ったので、右手を上げて反応した。
しばらくするとどうやら容態が落ち着いたみたいで、看護婦や医師の笑い声が聞こえた。それを聞いて、なんとか一命をとりとめたみたいでホッした。
ただ、唯一気がかりなのは午後からの大事な会議だ。
時計を見ると0730
午前だけ休めばなんとかなるな、と思ったのが甘かった。
「第2波がくるかもしれないので、今日は入院になります。」
今日までしっかり準備してきた仕事が、手元からスルリと落ちていった。
嫁から職場に電話してもらう。本当に理解ある上司でよかった。
容態が安定し、しばらくベッドで考える。
家族のこと、仕事のこと、自転車のこと
でも、、、なぜ今日なんだろう。
しょっちゅう入院できるわけでもないのに、なぜ今日なんだろう。
理由を求めてしまう。
集中治療室からHCUという部屋に移動する。
どうやらここは容態が急変する可能性のある患者が入る部屋みたいだ。ありがたいことに24時間体制で管理される。
ショック状態は落ち着いたものの、まれに第2波がくる人がいるみたいなので、ここで一夜を過ごすことになった。
意識がなくなる、、、というのは初めての経験だった。
死ぬときってたぶんあんな感じだろう。
後で嫁から聞いた話、、、
嫁が到着時には、散歩のおばちゃんが声をかけてくれていたみたいだったけど反応がなかったと。
コンクリートブロックの上に座って、身体は倒れていない状態。
血圧は下がり、体温が下がり、危険な状態だったみたいだ。
各方面に大きな心配と迷惑をかけてしまった。申し訳ない。
そういえば、ハチに刺された回数が増えれば増えるほど重症化するみたいだ、ということは、次は、、、
なので、しっかりと対策を打たなければいけなくなった。
医師から、もし次にあったら注射キットがあるから、これで対応してくださいと言われた。まだ処方はされていないけど、処方されるまではしばらくローラー生活だな。
家族にはこれ以上心配をかけれない。
山奥へのツーリングも大好きだったけれど、ちょっと考えないといけなくなったなぁ。
交通事故のリスクは頭にあったけれど、ハチに刺されて意識を失うリスクまでは考えてなかったなぁ。
自転車乗りは、もしかするとこの注射キットを常備しておくべきなのかも知れない。
高速で駆け抜けるロードレーサーが、飛んでいる虫を避けるのは容易ではないと思う。
ハチが刺しにくるのではなく、自分から当たりにいって刺されてしまったパターンが2度も続いた。
考えうるリスクに対して準備しておくこと。
肝に銘じて、今後のこと考えます。